2010年12月21日
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「屋敷神」のロマンとは【暫定的なメモとして】

Written By: 川俣 晶連絡先

 「屋敷神」 に注目する理由はいくつかあります。

  • 一般論として研究は行われているが、特定地域の状況を説明できるほどではない
  • 神社の愛好家や書籍は極めて多いのに、同じような鳥居を持つ「屋敷神」になると激減する。ほとんど書籍もない
  • ある場所に「無い」という証明が難しい
  • 個人の敷地内にありながら、個人の所有物ではない (扱いを間違えると土地の所有者にも祟りをもたらす)
  • 明確な傾向があり、個々人に触れることなく語りうる

つまり・プライベートでもパブリックでもない中間領域 §

 個人の所有物ではない神様でありながら、個人の敷地の中にあり、プライベートとパブリックの間に浮いています。だから、個別に「屋敷神」を扱うとプライベートに触れることを避けられませんが、一歩引いて類型を抽出してしまうとパブリックに語れる存在になります。非常に位置づけが微妙です。

 とりあえず、徐々に位置づけが分かってきたので、プライベートは扱わずパブリック中心で行きます。具体的には、地図や写真は出しません。過去に出した地図や写真も既に削除済みです。

余談 §

 神社仏閣に行って写真を撮るのは死んだ父親がやっていた趣味なので、同じ血を引いているが同じことをするわけには行かない息子としては、非常にはまっているテーマかもしれません。

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